アレルギー相談


食物アレルギー
気管支喘息
アトピー性皮膚炎

食物アレルギー

食物アレルギー

食物アレルギーとは『なにか原因となる食べ物を食べた後に免疫学的機序を介して発疹や、呼吸困難や下痢などのさまざまな症状を起こすこと』です。

免疫というのは、通常細菌とかウイルスなど体に入ってほしくないものに対して働く、人間にもともと備わっている防御機構です。
その防御機構が本来人間の体に必要なもの(食べ物)もしくは無害であるはずのもの(花粉やハウスダストなど)に対して働くのがアレルギーです。

食物アレルギーの症状は様々です。
発疹がでたり、下痢をしたり、呼吸が苦しくなったり・・・

そしてこれらの症状は通常原因となるものを食べてから最低でも2時間以内(普通は1時間以内)に起こります。

症状が強い場合は食べてすぐにでることもしばしばです。


ちなみに最も強い反応がでてしまうと『アナフィラキシーショック』という命にかかわる状態になってしまいます。
アナフィラキシーショックの場合は大体呼吸が苦しくなります。 

逆を言えば、呼吸が苦しくなるような症状がでると危ないかもしれないということです。
なにかを食べてすぐにゼエゼエいったり、呼吸が苦しくなったりした場合はなるだけ早く病院を受診した方がよいです。
食物アレルギーの原因となりやすい食べ物は以下のとおりです。年齢によって変化しますが乳幼児ではダントツに鶏卵が多くなっています。


0歳

第1位 鶏卵
第2位 乳製品
第3位 小麦
第4位 -
第5位 -

 1歳

第1位 鶏卵
第2位 乳製品
第3位 小麦
第4位 魚卵
第5位 -

 2歳~3歳

第1位 鶏卵
第2位 乳製品
第3位 小麦
第4位 ピーナッツ
第5位 甲殻類・果物類

 4歳~6歳

第1位 鶏卵
第2位 乳製品
第3位 甲殻類
第4位 果物類
第5位 ピーナッツ

 7歳~19歳

第1位 甲殻類
第2位 鶏卵
第3位 そば
第4位 小麦
第5位 果物類

 20歳以上

第1位 甲殻類
第2位 小麦
第3位 果物類
第4位 魚類
第5位 そば

食物アレルギーの診断にはいくつかの方法がありますが、現在最も多く行われているのは血液検査です。血液検査を行う場合、たとえば卵のアレルギーを疑う場合は卵白・卵黄・オボムコイド(卵白の中の成分で卵アレルギーの主な原因となりやすいもの)という項目を検査します。

検査項目は百種類以上あるので、検査を希望される場合はある程度項目をしぼらなければなりません。
また、検査にかかる費用は安くはないため、下記に検査項目数別におおよそかかる金額を記載しますので参考にしてください。

検査項目5項目
10項目
6歳未満
約2,500円約3,500円
6歳以上
約3,500円約5,000円

※金額は実際に支払う金額で記載しています。


血液検査以外の診断方法には皮膚で行うプリックテストというものもあります。しかし、最終的にそれらの検査で診断がつかない、もしくはあいまいな場合は食物負荷試験(実際にその疑わしい食材を食べてみて症状の出現の有無をみる検査)を行います。

当院ではその食物負荷試験を積極的に行っています。ただし、外来での試験であるためアナフィラキシーの既往があったり、強いアレルギー症状の出現が予測されるお子さんではできません。そのようなお子さんは鹿児島市立病院にて1泊2日の入院で試験を行うことにしています。ここでは外来での負荷試験について詳しく記載します。

負荷食材は卵、牛乳、小麦以外ではご家族の方に準備していただいています。卵、牛乳、小麦に関しては当院で食材を準備しています。試験にかかる時間はおおよそ2時間です。試験中にアレルギー症状が出現した場合は点滴などの処置を行うことがあるためさらに時間は延長されます。そのため試験は午前中もしくは午後のアレルギー外来初診枠(要予約)にて受け付けています。参考のために検査にかかる費用(実際に支払う金額)を記載します。

年齢費用
3歳未満約3,000円
3歳以上6歳未満約2,500円
6歳以上9歳未満約4,000円

  • 9歳以上では保険適応がないため一般診療の範囲で行います。
  • 負荷試験中にアレルギー症状が出現し、治療を要した場合はさらに費用が500円ほどずつかかります。また、食物負荷試験を希望される際は以下の点を注意してください。
  • 満腹の状態だと負荷食材を食べてくれないことがあります。
  • 内服しているお薬があれば前日から中止をしてください。
  • 試験中にアレルギー症状で嘔吐することがあるため着替えの準備があるほうがよいです。

最近では保育園・幼稚園・学校で食物アレルギーに関する診断書の提出をお願いされることが多くなってきていますが、これは学校側がお子さんのために、アレルギー食材を把握すること・症状出現時の対応を理解するために最低限必要なことですのでご理解とご協力をお願いいたします。
もちろん当院でも診断書の発行は可能です(診断書料1,050円、保険外)


気管支喘息

気管支喘息

気管支喘息はその名の通り気管支で喘鳴が起こる病気です。子供の気管支喘息は年々増加の傾向にあります。しかし、私自身が喘息発作を頻回に起こしていた30年ほど前に比べると治療が格段によくなり重症の発作を起こすお子さんは少なくなりました。

喘息の治療薬には大きく分けて予防薬と発作止めがあり、予防薬の進歩が現在の重症喘息の減少に貢献しています。

予防薬にはオノン®やキプレス®などの抗ロイコトリエン拮抗薬やフルタイド®、アドエア®、パルミコート®などの吸入ステロイドがあります。
気管支喘息の治療は左図のような小児の気管支喘息治療のガイドラインがあるため全国的にも治療は統一されたものとなってきています。


気管支喘息


喘息の治療の評価の一番は発作が出ないことなのですが、最近では気道の炎症を評価し治療することが重要となってきています。その気道の炎症の評価に使われるのが、右図にある呼気中の一酸化窒素を測定する機械です。


この検査は最近まで保険診療としては行われておらず研究段階でしたが、その有用性が認知され平成25年6月より保険適応となりました。
(保険適応の一部負担金が約300円)小学生以降のお子さんであれば遊び感覚で行うことができる簡便なものです。
当院でも大きめのお子さんの喘息の治療評価に活用しています。


アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎というと皮膚科でみる病気と思われがちですが、最近では『食物アレルギーに関連するアトピー性皮膚炎』といって食物アレルギーを発症する前のサインとして、生後まもなくより頑固な湿疹が出現するお子さんがいることがわかってきています。

この場合はアレルギー検査を含めた採血などが必要であることもあり小児のアレルギー専門医で診察を行うことが少なくありません。

当院でも検査や治療を行っていますし、その後の食事指導や栄養指導も行っていますため気軽にご相談ください。